Sweet 10 Diamond + 1年

結婚記念日

もう一昔以上前の話になるが

僕が奥さんと結婚して
10年目に何か特別なプレゼントを
贈ってあげたいなと思っていたが

その頃は会社が
明日どうなるかわからないときで

頭の片隅にはいつも
「なにを贈ってあげよう」と
思いつつも

結局、結婚10周年に
僕は何もしてあげれなかった

プレゼントを贈るだけが
記念日でもないし

しっかり心から
「ありがとう、これからもよろしくね」
と思えば

それで十分だったのかもしれないが

あの時は、正直もし会社が
ダメになるんだったら

借金を連帯させるわけにはいかないから
その前に奥さんとは離婚して
籍を外しておかないとな…とか

自分が自己破産をして
奥さんや子どもに被害がいかない
1番最適な方法は何か?などを

実は頭の中で
ずっと考えていたので
実はプレゼントを贈るなどという
次元の心理ではなかった

でも、そうやって
後ろ向きなことばかり考えていても
やっぱり何も解決しないし

現実世界は何も待ってくれない
トラブルはトラブルだし
返済は返済で業務は業務だった

心の中はこれ以上やさぐれないだろうって
言うぐらい疲弊してたけど
どこかでパチンっと
何かが切れたのを覚えている

良くも悪くも
「ま、いっか」と
思えるようになったということだ

何もかもから責任を
放棄するという意味ではなく

1生1度なんだし
まぁこんな経験もあるのかな…

じゃあやれるだけ頑張ってみよう
そして本当にダメだったら
奥さんと子どもに誤って
また1から出直そう

そう思いだしてから
少しづつ最悪な状態から
抜け出せたように今では思う

でも、そのキッカケをくれたのも
実は奥さんだった

僕が前もって会社が本当にまずい時は
こう考えているんだと
奥さんに言うと絶対に納得しなかった

どんな事があろうが
私はパパと一緒に居るし
子どもだって同じだと思う

だから、そんなこと気にしなくていいよ
パパはいつも頑張ってると私は思うよ

いつも、そう言って肩を押すというより
僕の肩を支えてくれていた

この奥さんからの言葉が
頭の中から解決しにくい悩みごとを
1つも2つも消してくれた

それから

あっという間の
1年だったけど

結婚10年目から365日後に
僕は奥さんに花型のかわいい指輪を
プレゼントすることができた

11年目とキリは悪かったけど

僕にとって
人生で忘れることはない
記念日でした

結婚記念日

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