昼呑みと御朱印帳

御朱印

昨日は朝から掃除や少し
残っていた仕事を済ませ
奥さんと前々から行きたかった
お寺巡りに出かけた

長女は前の日から不在だし
次女はなにやら
1日中家で引きこもるらしく

僕と奥さんは自由に1日使えた

とは言え、もう最近では
何か自分が欲しい物を
買いに行くなどと
理由がない限り
長女も次女も僕たちには
あまりついてこないのだけれど

なんとなく毎回
断られるのをわかってて
声掛けはする

電車でしばらく走り
降り立った駅前に
大衆食堂があったので

まずは一杯呑んでみようと
奥さんと暖簾をくぐった

カウンターだけの店内で
まだ新しいのか

僕たちが好きな「やれた感」は
あまり無いお店だったけど
僕と奥さんは1杯ずつ呑んで
これからのプランを話した

地図を見てお寺に向かい
歩き出したが

人が一人通れるぐらいの道で
とにかくずっと坂道

10分、20分、30分と歩き
この道で本当に合ってるのかな?と
お互いに不安になりつつも

降りてくる参拝者っぽい方に出会うので
まぁ行ってみようと
とにかく黙々と日頃歩かない
急な山道を二人で歩いた

奥さんが途中途中で
立ち止まり辛そうだったので
荷物を持ち、手をつないで
ゆっくりと登っていった

マスクも外して深呼吸して
奥さんが笑えるような話題を話ながら
手をつなぎ1歩1歩とお寺に向かっていった

やっと到着し
線香やお経の音が聞こえ

僕も奥さんもほっとしたのか
少し立ち止まって
そこからの景色を
しばらく眺めていた

晴天ではなかったけど
雨は降ってなかったし

程よい塩梅で
体力の落ちている僕たち夫婦には
丁度よい刺激だったねと
笑いながら話した

無事、御朱印も押してもらい
手をつなぎ、また違う山道を降りていく時
途中途中で足場が悪いと
奥さんの手に力が入る

そして、僕はその手を
不安にならないように
ぐっと握り返す

お話をするほど
あまり余裕がなかったけど
そうやって無事下山した

そこから昼呑みに
行きはしたけど

お互いに疲れたのか
少し喉を潤す程度で
帰りの電車に乗り込んだ

帰りの電車で
一緒に御朱印帳を見ながら
行けて良かったねと話をしつつ

これからも奥さんを
僕が守ってあげないとなと思いつつ

最寄りの駅で起こされ
守られたのは僕でした

いつだって僕は
奥さんに守られている

御朱印

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