僕は結婚して、夫婦喧嘩は
割と少ない方だと思う
それは単に奥さんが
物分りが良いというか心が広いと言うか
とにかく寛容でなんでも
基本認めてくれるからだと思う
昔、自分で起業しだしたばかりの頃は
夜の会食や日中の打合せなどでも
家を出る際にイチイチ
どこの誰と何をしてくるといったような
報告をしてはいなかった
それは別に隠しているのではなく
○○会社の○○さんと
言ってもわからないだろう
○○製品を○○の仕様に
したいという打合せが…
と、こんな話をしても
奥さんはわからないだろうから
と、単純に僕が説明を
疎かにしていただけなんだけど
それでも奥さんは僕が家を出る時は
「どこに行くの?」
「誰と会ってたの?」
と、いつも聞いてくれていた
それなのに僕は
「言ってもわからないから」や
「会ったことないから
わからないけど○○さんだよ」と
説明して奥さんにも
共有しようとはしなかった
その割に、何か
上手くいかないことがあると
「○○って社長が全然話が伝わらなくてさぁ」と
リビングで愚痴をこぼしていた
とある日に奥さんが僕にこう言いました
「うん、でも私なにもわからないから」
そうだ、そうだった
僕は都合よく説明しやすい話題だけ
奥さんに話し
いつも情報を共有したり
一緒に考えてもらうことを
自らサボっていたんだと気がついた
その時の奥さんの
寂しそうな顔は
今でも忘れられない
僕が勝手に起業して
運命共同体にさせてしまい
結果的に金銭的に
とても苦労させているのに
1日の大半を使っている仕事について
相談共有ぐらいするべきだった
多分、普通の株主との
関係値だったら僕は解任だ
それから僕は
奥さんが会ったことない人でも
見た目から、生い立ち、素性などをベースに
どんなお話をしてて
どんなお付き合いを
させてもらってるとか
こんなイメージがあって
こういうことがしたいんだけど
この仕事うまくいってないんだよねぇ…などと
とにかく奥さんに相談したり
打ち明けたりするようになった
そしてタイミングがあれば
奥さんも僕の知り合いに会わせ
一緒に美味しいお酒を呑んでいる
今では僕の知り合いの多くが
奥さんとの会食を楽しんでくれている
本当の意味でのコミュニケーションとは
夫婦にとって最良の相談相手であると
いうことなんだと今では思う
そして、それは単に
相談する相手という意味ではなく
日々アレコレと一緒に
お話しているからできることで
その環境は奥さんに寄り添って
説明してあげることが
もっとも重要なことだったんだと
気が付きました