一昨日の夜、バイトから帰宅した長女が
「あぁー疲れたぁ」と言いながら
リビングに入ってきた
お疲れさんお疲れさんと
家族の日課でもある
今日の売上はどうだったのか?とか
どんなお客さんと話たのかや
どういう商品がどのくらい出たのか?
などを話していた
長女は今年留学を
予定しているらしく
留学先での費用をと
カバン屋さんでバイトしている。
バイト帰りの娘と
今日の売上の話をするなど
あまり一般的ではないかもしれないが
僕が自身で商売を立ち上げた影響なのか
小さな時のおままごとで
「領収書はお入用ですか?」なんて
勝手に子どもは口にしていた。
今も報告というわけではないが
今日はお店が暇で売上がこうだった…
おばあさんの探しものを一緒に探して
1時間もかかった、クレーマーをはじめて目にしたなどと
長女も話がしたいようで
また僕たちも聞きたいので
いつもタイミングが合えば
こうやってリビングで聞いている
ただ一昨日は、なぜか僕と奥さんに
ケーキを買ってきてくれた
バイト帰りに
お土産を買ってきたことなど無いのに
なんか嬉しいなぁ…
じゃあ一緒に食べようかと言うと
「ごめんね、ママに借りてバイトに行ってる時、車のミラーを少しだけ
こすっちゃったので、そのお詫びなんです」
と言ってきたので
まぁコツンとぶつけたのなら仕方ないね
次からは気をつけるんだよ、と
僕と奥さんはお土産の
ケーキを美味しく食べた。
次の日、奥さんが車に乗って
買い物に行き帰ってきて
顔色を変えて僕の所にかけよってきた
「パパ!パパ!車が…」と
言ってきたので
昨日、ミラーを少しこすったって
言ってたじゃんと言うと
どうやらそうではなかったらしく
左側のミラーのパーツが
そもそも破損し無くなっていて
助手席のドアも擦り傷があったらしい
とても大事にその車に乗っていたので
今にも泣きそうな奥さんに
まぁ相手がいる事故じゃなくて良かったじゃん
また壊れたところは見て
どこで修理するか考えておくよ!と言うと
どうしよう…と青ざめた顔をしていた
奥さんも少しずつ落ち着いてきて
そうだね、慣れた頃にこういうことって
あるだろうし仕方ないねと言って
自分を落ち着かせようとしていた
また、長女にも起こってしまったことは
仕方ないからもう言わないけど
もう少しスピードを落としてたら
ここまで被害が無かっただろうし
狭い道で相手の車を交わす時
不安だったら自分から次は止まろうねと
優しく諭していた。
車の修理費が
いくら掛かるんだろうなぁ…と
心配な僕は
そんなことより
先手必勝で僕と奥さんに
ケーキを買ってきた
長女があっぱれだったなと思った。
やはり人間
甘いものには弱いのである。
僕も長女を見習って
今度疎遠になっている
お客さんにケーキを買って
持っていってみようかな。