今日は長女の成人式である。
とは言え式典はコロナの関係で
GWまで延期となったみたいだけど
専門学校へ通っている同級生や
地元を離れている友人とGWに
地元で再開できるかわからないという理由で
着付け、ヘアーセット、前撮りなどを予定通り行い
少し友達たちと集まり
ちょっとした同窓会のようなことをしてくるらしい。
そして、長女の着る着物は
奥さんが成人式の時に着ていた
着物を着ることになっている。
ウチの奥さんは童顔だが
そこに相反したようなシックな葵色の着物で
もう28年ぐらい前の記憶だけど
綺麗だった姿を今でも鮮明に覚えている。
僕が二十歳の頃は、普通に式典に出て、普通に同級生と会い
普通に記念撮影をして帰るといった素行はしておらず
前の晩から酒を飲み、フラフラな状態で
式典会場へ友人たちと出向き
学生時代に各エリアで素行が悪くて有名な人間たちが
少しだけ大人になった状態で会い
新しいネットワークを作り出したり
昔話に花を咲かせたり
なんだったら悪い仕事の
勧誘などをしたりしていた。
今思うと、本当に長女はまともな子に
育って良かったなと思うのと同時に
僕が二十歳の時に周りにいたような人間と
なんとか人生の間に会わないでほしいと
願うばかりである。
僕も友達と酒を飲みながら当時
式典会場に出向き
昔の悪友たちと騒いでいたが
遠くから僕を見つけてくれた
奥さんがトコトコと近づいてきて
「成人おめでとう」と言った瞬間
周りの泥のような雰囲気が
一気に春の草原のようになったことを覚えている。
あの当時から、本当に僕はこの人を選ぶことが出来て
人生の運を全て使い切ったな・・・と思うぐらい
奥さんと居るだけで、全ての物が
浄化され穏やかになっていった
で、その時の着物を今、長女が着て成人を迎えるだなんて
本当に本当に感慨深いとは、こういうことなんだなっと思った。
今日は朝早くから、娘の着付けの送迎や色々と母としての
段取りで忙しそうにしている奥さんに、帰って来た時に少しでも
ほっとできるようなコーヒーを入れて待ってようと思う。