夫婦で行きつけのお店

デート

僕と奥さんは
一緒にお酒を呑むことが好きだ

呑むお酒はお互いに違うんだけど
家では奥さんはジンのソーダ割り
僕はウイスキーのストレートか
焼酎のお湯割りを呑む

奥さんはほぼほぼ同じお酒を
いつも呑んでいるが

僕は特に決めてなく
家で焼き肉をする時はビールを呑むし
蕎麦を食べる時は日本酒も呑むし
フルーツと一緒にラムも呑む

そんな僕たちは
家の近所にあるリカーショップに
一緒に行くんだけど

そこは立派な
デートコースとなっている

店内に入ると入り口から
日本酒、ワイン、洋酒、ビール、限定品と
所狭しと色々な銘柄のお酒が置いてあり

もう何度も行ってるんだけど
毎回奥さんと日本酒コーナーから
限定品コーナーまで
しっかり見て回るようにしている

あぁこの日本酒って
杜氏が女性の酒蔵だったよね…とか

あ、このビールは○○くんが好きな奴だから
また贈ってあげよう…など

自分たちのお酒を買うのが
目的ではあるんだけど

色々なお酒を元に
ワイワイとお話をしながら
見て回るのが本当に楽しく

だいたいいつも
1時間ぐらい
店舗をうろついている

しっかり最後は
買い物をして
帰るのでお店の人に
迷惑はかけてないはずなんだけど
長居は必ずしている

そしてそんな日は
もう少し足を伸ばして
普段あまり行かないスーパーにも
立ち寄って帰るようにしいている

いつも行かないスーパーは
置いている商品が真新しく
少しお高いんだけど
今日買ったお酒に合う料理などを
二人で話しながら
選んでいくのが本当に楽しい

よく周りから夫婦でお酒が呑めていいね…と
言われることが自分はお酒を呑むけど
奥さんが呑めない家庭の旦那さんに
言われることがあるけど

たしかに一緒に呑めて
良かったと僕も思う

奥さんの実家では
お父さんは酒豪で
お母さんはほぼお酒を呑まない

なので、お父さんが呑んでいると
何かに付けてイライラするらしい

その時、お父さんはすでに
陽気になっているので
どこ吹く風だけど
お母さんのイライラは
見てわかるぐらい沸騰している

呑まない人は呑む人の気持ちが
わからないと言う言葉も聞くけど
僕からしたら、そんなことは
どうでもいいのかなって思ってる

わかりやすいのが
タバコかもしれない

よくタバコを吸うから嫌い!と
いう人がいるけど
もし付き合ったり結婚してて
相手が喫煙者なのであれば
お互いに相手を思って
努力したらいいんだと思う

例えばタバコを吸う人は
嫌だと思ってる人の前で吸わず

匂いもなるべく残さないような
努力をしてみる
タバコを吸わない人は
喫煙するタイミングを容認してあげる

ただこれだけで
関係は豊かなんだけどなと思う

どちらかの意見を正しいとして
相手に押し付けるのは
僕は正義だとは思わないし
そもそも相手の好みを
自分の思いで捻じ曲げるのは
きっと外でも同じことをする

ちなみに僕は愛煙家なのだけど
奥さんや子どもが嫌がるので
家族の前では吸わないけど外では吸う
そしてそれを家族は
ちゃんと認めてくれている

お酒もタバコも
なんでもそうだけど

相手を不快にさせないで
楽しむ努力を大切な人には
お互い考えていくと良いと思う

そんな日々が、ただの酒屋さんも
大切なデートコースの1つとなっていく

デート

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